日本の薬剤師と使用薬
ところで日本では一年間で一体どのくらいの薬が使用、或いは消費されているのかご存知ですか。
そもそも皆さんはこういった問題について考えたことがあるでしょうか。
それはさておき、日本では使用される薬が大変多くなっています。
そのことが日本固有の問題として薬剤師の専門家からは注目されています。
日本では、使われる薬の量が非常に多くなっていると書きましたが、それではそれは一体どのくらいの量に上るのでしょうか。
あるデータによると、日本における医薬品の売り上げは年間で7兆3000億円を超えると言われています。
7兆となるとものすごい数字です。
この金額はアメリカに次いで世界第2位となっています。
言い換えれば、日本人はアメリカに次ぐ世界2位の「薬好き」の民族だとも言えます。
それを証明するかのように、日本ではサプリメント、即ち栄養補助食品の売り上げが多くなっています。
では何故日本ではこれほどまで薬の消費量が多いのでしょうか。
言い換えれば日本人は何故このように薬が好きなのでしょうか。
この背景には二つの側面があると言われています。
その一つは患者が病院で医師によって薬剤師から薬を出され、そして、それを服用すること自体で安心感を持つためだと言われています。
また時には、医師が「薬は必要ない」と判断した場合ですら患者に対して薬剤師から薬を処方することがあります。
それには「大事をとって」、或いは「念のために」といった意味があるもの一因ですが、もう一つは患者に安心感を持たせる意味がある、と言われています。
「病は気から」とも言いますが、確かに安心すると言うことは患者の精神衛生の面では大切です。
以前どこかの医療機関が実験で、頭痛の患者に対して「頭痛薬だ」と言って歯磨き粉を渡して飲ませたところ、患者の方はそれをすっかり信用して安心し、結果歯磨き粉を飲んで頭痛が治ってしまった、ということがありました。
ここでは決して歯磨き粉の中に頭痛によい成分が含まれている、というつもりはありませんし、勿論多くの病院の医師が同じように偽った薬を渡して信じ込ませている、というつもりもありません。
このように患者を欺く医師はいません。
ここで言いたいのは「病は気から」の言葉の信憑性であって、ある意味この言葉は的を射ています。
医師が患者に対して、時には過剰に薬を処方するのはこのように患者を安心させる意味合いも少なくないのです。
2011年11月11日 |
カテゴリ:薬剤師